MAINTENANCE GUIDE
正しいお手入れが、三味線の寿命を大きく左右します。演奏後・季節ごとのポイントを専門店目線でまとめました。
演奏後のお手入れ
棹(さお)のケア 毎回・演奏後
- 乾いた柔らかい布で、棹全体の手垢・汗を拭き取る
- 指板部分は特に汚れが溜まりやすいため丁寧に
- 専用の棹磨き布や手入れオイルを使うとより効果的
皮(かわ)のケア 毎回・演奏後
- 胴の皮面をやさしく乾拭き。水分・汗が残らないようにする
- 人工皮は比較的丈夫だが、強くこすらない
- 本皮は湿気が大敵。必ず乾いた状態でケースに収める
糸(弦)のケア 適宜
- 演奏後は弦をやや緩める(張りっぱなしは棹への負担大)
- 毛羽立ちや変色が出たら交換のサイン
- 絹糸は切れやすいため、予備を常備しておくと安心
季節ごとの保管のポイント
? 春(湿度が上がり始める)
除湿剤をケースに入れ始めるタイミング。結露に注意し、急激な温度変化がある場所への放置を避ける。
☀️ 夏(高温多湿が最大の敵)
車のトランク・直射日光の当たる場所は厳禁。本皮は特に皮が伸びたり音が変わりやすい季節。除湿を徹底する。
? 秋(乾燥が始まる)
逆に乾燥しすぎると棹が割れることも。加湿器を使う場合は直接当てないよう注意。保管場所の湿度を安定させる。
❄️ 冬(乾燥・急激な温度変化)
暖房の風が直接当たる場所は避ける。外から持ち込んだ際はすぐにケースを開けず、室温に慣らしてから取り出す。
⚠️ やってはいけないこと
- 濡れた布で拭く → 木材が水分を吸い、棹の反りや割れの原因になります
- ケースに入れず放置する → 埃・湿気・直射日光が楽器を傷めます
- 糸を張ったままケースに押し込む → 棹への過度な負担になります
- 車のトランクに長時間放置する → 夏場は60℃超えも。皮が剥がれるなど重大なダメージの原因です
- 市販の木材用ワックスを使う → 楽器専用でないものは素材を傷める場合があります
より詳しいお手入れ方法(動画・写真つき)はみんふうメディアの記事でもご覧いただけます。お手入れグッズはショップでも取り扱っています。